石垣山 ルート蘇生 5.12b
石垣山 頂上直下のエリアにて、ルートの掃除、再生を行った。
オードブルという5.9(10aか?)のハンドクラックの終了点から岩頭まで
ボルトが続くラインがあり、前から気になっていた。
日本100岩場のトポではブランクになっているラインだ。
しかし上部はコケと岩茸にまみれ、とても登攀可能な状態でない。
その上、クラックが途切れてから20mほど続くフェースラインには
ボルトがたったの4本しかない。
一体誰が打ったボルトなのだろうか。
果たして、本当にこのラインは登られているのだろうか。
今回はボルトから長スリングでプロテクションを追加するスタイルでトライすることにした。
まずは岩頭から懸垂し、大掃除を行った。
スッキリとしたフェースに絶妙に散りばめられたホールドを隈なく磨いていった。
しかしこの日は掃除と、少しのトライで時間切れ。
掃除して1ヶ月後、やはりこのルートを完登したく再び訪れる。
25mを越えるルートで持久力が試され、2回のトライは両方上部核心で落とされる。
3トライ目、2段目の横クラックで充分なレストをし、
何とか岩頭までトップアウト。
長さ、ムーブ、ロケーションの全てが組み合わさった間違いなく三ツ星の素晴らしいラインを蘇生することができた。
グレードは名寄のサンピラーに近く感じたが、5.12b程度か。
せっかく掃除をしたので、ぜひ、多くのクライマーに登っていただきたい。
【ルートの終了点からの景色】
P.S. ボルトを打った開拓者の人、登った人、このルートの名前は何ですか?